充電器でつなぐだけ。
株式会社 林自動車工業は、「電動カート」の販売も取り扱っております。詳しくは店頭にてお問合わせください。
中古車の軽自動車を利用して改造EVへ。北近畿第1号でナンバーを取得しました。
トランスミッションはそのまま流用して、エンジンの代わりに電気モーターを取り付け、ガソリンの代わりに電池で動く。
株式会社 林自動車工業では、京丹後市で第1号となる環境省策定・環境マネジメントEA21(エコアクション21)を認証取得してCO2削減に取り組む一環として、また今後普及するEVに対して技術取得の為に、改造電気自動車・コンバートEVを制作いたしました。
コンバートEVとは・・・
コンバートは「交換、転換」、EVは「Electric Vehicle=電気自動車」という意味。つまりコンバートEVとは、今あるガソリンエンジンやタンクなどを取り外してモーターやバッテリーに載せ替え、100%電気で走る電気自動車に生まれ変わらせる事です。
車体はそのままなので低コストで実現でき、排気ガスを全く出さないため地球にやさしいこれからの電気自動車のことです。
(株)林自動車工業では、どこにでもある普通の車でコンバートEVを始めてみました。ベース車両はスズキアルトです。
まずはエンジンルーム内のエンジンなどを外していきます。
フロントバンパー・ラジエターやエアクリーナー等の補機類を外し、
エンジン・ミッションを車体から降ろします。
スッキリしたエンジンルーム。
エンジンは使いません。右側のミッションを使用するので切り離して加工をします。
ミッションハウジング内のクラッチ粉等を綺麗に清掃します。
シャフトの先端をモーターと接続する為に、カップリングに合わせて加工していきます。
インパネ類を外していきます。スピードメーターの計器も加工が必要です。
取外したヒーターユニット。これも分解していきます。
ヒーターコアを取外して、温風が出るように加工します。
モーターとトランスミッション間のプレートをアルミ板で加工します。
まずはモーターの中心から円と取り付け穴を4つ。
モーターにアルミ板を取付けて、トランスミッションミッションを結合して外周を型取ります。ジグソーで切断していき、細部はグラインダーで整形します。 その後にトランスミッションとの取付穴をあけます。
ハンドメイドで綺麗に仕上がりました。
早速モーターへ仮組み。これでミッションときっちり結合できます。
外したトランスミッションを仮付けしてモーター取付寸法を確認。
しかしミッションの白錆び?が気になり磨いて磨いて・・
綺麗にはなりましたが、黒ずんでいるところが落ちなくてイマイチで、それならばって事で思い切って塗装する事に。
目立つ赤色で全体を塗装しました。もちろん塗装ブースで焼付け塗装。
ピカピカのフェラーリレッド。
スピードメーターを分解して加工。
エンジンが無くなったので、水温計と燃料計を取り外します。
空いたスペースに加工し、内部に電流計と電圧計を取付けました。燃料系とタコメーターのかわりです。
真っ赤に塗られたトランスミッションと、綺麗にカットしたアルミ板と、DCモーターを結合しました。
リフトアップした車両からドライブシャフトを取外し、ミッションジャッキで支え、エンジンマウントを利用してモーターマウントを寸法を計りながら作成して取付けます。
既存のエンジンマウントを利用して、Lアングルでモーターマウントを作成。
綺麗にモーターが取付けできました。手前の黒いのがモーターです。赤色に塗ったトランスミッションも綺麗に光っています。
モータールーム内の組付けと、高電圧配線の室内引き込みが大体出来ました。モータールーム内のレイアウトはこの状態で、後は細かなところを仕上げていかなくてはいけません。
高電圧配線の引き込みは、プラスとマイナスを安全の為に離して引き込みました。
高電圧配線と一目でわかるオレンジのコルゲートチューブでしっかり保護。48V以上の配線にはこれが義務付けになるようです。安全の為に早めに準備しておきました。
後部座席部分にバッテリーケースを設置して結線します。
ガソリンの代わりとなる電池。色々と検討した結果、鉛シールドバッテリー(ゴルフ場等のカート用)を使用。
これを8つ直列で96Vとして使用します。
車両の後部座席部分にバッテリーケースを設置し、モータールームからの高電圧配線を引き込んでいます。
電源のバッテリーへ配線を繋いで、いよいよモーターを回転。
反応は上々です。
構内を走行し、当たり前ですがエンジンが無い為にとても静か。
電流の流れなどコントローラーの調整や、細かな所を仕上げていきます。
京都陸運支局へ構造変更検査・改造検査へ。
検査ラインを通って、普通の検査と同じ事をします。排ガス検査は電気なのでパス。
その後は、車両重量も変化するので測定。軸重から積載量の計算。車高測定。
改造申請書類の記載事項と合致しているかの厳しい検査。
書類や申請料などを納めてようやく構造変更検査の終了。
交付された検査証。型式の後ろに「改」の文字が入り、燃料は「電気」に。
排気量は「6kw」となり、車両重量等も変更されました。
自社で製作した改造電気自動車・アルトEV走行後は、こんな感じです。
午前中に結構走った場合は昼休みに追い充電・夜間は朝まで充電しています。
フューエルリッドを開けた場所に、コンセントを設置して、ここへ家庭用100Vを繋ぎ充電します。
構想から完成までかなりの歳月がかかりましたが、ようやく手づくり改造電気自動車・コンバートEVのナンバーが取得でき、公道が走れるようになりました。
【事業所】
〒629-2532京都府京丹後市大宮町谷内977-1
TEL 0772-64-3545㈹
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